ミカエル祭  Michaelmas

こどもの学校でミカエル祭がありました。
大天使ミカエルは「ドラゴン退治」の話の天使としても有名です。

スサノオがヤマタノオロチを退治する話のようにこの「ドラゴン退治」伝説は
世界中にみられます。お姫様がドラゴンという化け物に喰われそうになり
そこに騎士がやってきて、ミカエルの力に助けられながらドラゴンを倒し、
お姫様を救済する、というストーリの劇が低学年と高学年によって演じられます。

ミカエル祭は日本では秋分の頃です。昼と夜の長さが拮抗して、バランスをとる日。
そんな天文学的な日(=秋分)を超えたときに、
「日照時間の減少」という「闇」を、自分の内面の「闇」になぞらえて、
その「闇」に打ち勝っていこう、というお祭りです。
大天使ミカエルの手に天秤を持つ立ち姿は、バランスをとってまっすぐでいることを
私達にあらわしてくれいているかもしれません。

夢のなかにいた幼児期が過ぎ地上的な営みが始まる低学年は姫と騎士とミカエル。
思春期が目前の高学年は全員でドラゴンを演じます。
「内なる輝く光の象徴」のお姫様。
その姫を支配しようとする「人間の内面の悪の象徴」のドラゴン。
「なにかを成し遂げようとする意志」は騎士。
「人間がなにかを成し遂げようとするときに手をさしのべてくれる」ミカエル。
10歳を過ぎた高学年の子ども達は己の「悪」の存在、に気がつき始めてきます。
己の悪・欲望・エゴをこれから彼らに目覚める「思考」の力=つまり剣でつらぬくのです。

この劇はホメオパシー的には「悪は類似の悪でもって成仏」でしょうか。
ルシファー(悪魔)とは、『これが悪だ』って気がつかれたら瞬時に消えるといいます。

この行事は全校生徒と教師と保護者が見守る中で上演されます。
「子ども達のいじめとか暴力って、大人の世界そのものだ」っていいますよね。
思春期の子ども達の力でもって学校関係者、つまり大人も自分の「悪」を
認識できる機会として、身を引き締める思いで毎年みせてもらいます。
「私の内で身をくねらせ荒れ狂うドラゴン」を退治するのじゃ〜!

このミカエル祭ってキリスト教のお祭りで、
つまり世界中で祝祭がおこなわれています。
(四季の祝祭といって春夏秋冬あります。人智学界隈?では特に大切にします)
日本でも古代から秋分だけでなく、ほかの節目もを大切にしてきたように。
なにか、大いなる力を感じます。

ミカエル祭の日、あらたなものに向う力が生まれてくるときです。
陰極まって陽となる・・・いよいよ陰に向かう季節です。

大天使ミカエルとルシファー   ちょっと怖め(^^;)
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by miroku-ai | 2006-10-01 10:20 | シュタイナー


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