長男が誕生日を迎えました。
彼の学校では生徒の誕生日にはクラスで祝いします。 先生がその子の誕生にまつわる話をみんなの前で語ってくれたり 高学年になると家族からの手紙を披露してもらったり自分でスピーチしたり。 その学年の学習テーマとなるプレゼントをいただきます。 (学習テーマの一つに植物学があり、今年は植物。息子はサボテンをもらってきました) 「あんた(弟)の学校のそれだけはいい!!!」 と次女が判子をおしてくれました(^_^;) この世に生まれたことをクラスやまわりの人に祝ってもらえるってこと。 自己肯定につながりますね。祝福です。 子どもの楽しみは誕生日の子が家から持ってくるお祝いのお菓子。 アレルギーの子どもさんがいるので、いろいろ工夫がいりますが それもまた楽し。今年はフルーツアイスにしました。 バナナ、パイン、サクランボ、甘夏、そして白玉だんごを串にさし 凍らせて持たせました。「今年はアイスがいい」と息子のリクエスト。 ドライアイスもないし、フルーツアイスの提案をするとにっこり。 息子は小さい時からだんご系が好きで、 4年間の誕生日のお菓子は「だんご」でした。 だから、フルーツアイスの発想が浮かんだ時、わあ〜い! 内心 今年は“手抜き”ができると思いましたが クラス分の皮むき、種抜き、串刺しは疲れた〜(いつもと同じだけかかった) で、作っていたら、長男と次女が手伝ってくれました。 (期末試験中なのに!こういうときにかぎって他のことをしたくなるのは遺伝だ) 普段は、ほとんど手伝いをしない次女ですが、中学の調理実習で 「料理が上手」と褒められたって、意外やわ、って話してくれました。 クラスメイトがあまりになにもできないのだそうです。 シュタイナー教育では、手の仕事をものすごく大切にしますよね。 手は、目や耳と同じく、そして第二の脳と呼ばれるほどの感覚器官なんですって。 発達段階に応じて 手の働きは心身に影響します。 え〜説明が長くなりましたけど。それなりに我が家の子ども達は器用です。 それで、二人で白玉だんごをこねて丸めていたときの会話がおもしろかった。 次女:「あんたの団子なんでそんなに丸くできるん?」 長男:「え?そうか?」 次女:「私、なんぼがんばっても、丸くならんし。ほら、ソロバン型」 長男:「ほんまやな〜」 次女:「こんなところで、泥団子作りの年期の差がでるとは!!!」 次女は、それまで大好きだった泥遊びを幼稚園からなぜかしなくなりましたが、 長男は、去年もしてたな〜(汗) 今年はしらないけど。 幼稚園から帰るたびに、玄関に泥だんごがずら〜、の毎日。 クラス中でも、硬く、完璧な球を作ると自慢してましたっけ。 そう、わたしも白玉団子丸めたらソロバンになるよ。 でも長男のは見事な球なのだ。まんまる〜 手のひらや指先の微妙な感覚が養われるのは子ども時代。 彼のいろんな作品はバランスがとれていて美しいのです。 本人がなにか創っているとき、それが、全く無意識に表れます。 シュタイナー教育では、道徳感を養うには、「美しさ」で学ぶとよいと言います。 ここでいう 道徳観とは、社会や他人から強要される道徳ではありません。 自分の中にやどる道徳観ですね。 長男の場合、美術的なところに美しさを見出しているように思います。 「手」と「眼」の人だと思います。 次女の場合は、音楽的な美しさを極めます。 彼女もまた「手」の人でもありますが、もう一つは「耳」の人です。 どちらも、自然界にあるもので学んできたと思います。 これらは、親の私が勝手に観察したもので、正しいかどうかはわかりませんけど。 小さいときの手・・・それから眼や耳、鼻・・・・五感以外にも働いています。 感覚器官は12あるとシュタイナーはいいます。 もう我が家の子どもは大きいですけれど、小さなお子さんを育てていらっしゃる方は どうか、なるべく、本物で、やさいしいものを与えてあげて下さい。 そして、親御さんといっしょに、いろんな体験を手足、そして全身でさせてください。 便利な世の中ですが、親子で工夫して、「不便さ」を楽しんでみてください。 泥だんご名人になっても、なんの役にも立たない気がしますか? その通りですが、そうでもないと私は思うのです。 球を手の中で転がす・・・一度ひたってみたらわかります。 『人智学講座 魂の扉・十二感覚』いい本です。 なんだか、今日は人智学っていうより親ばかブログ?。
by miroku-ai
| 2007-06-28 23:55
| シュタイナー
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